～Onlyyoujin～

　赤西仁が再始動した。

　昨年２月に女優黒木メイサとデキ婚して以来、
その動向が取り沙汰されてきたが、久々の新曲
「Ｈｅｙ　Ｗｈａｔ’Ｓ　Ｕｐ？」で弾けた赤西を見せる。

　アップテンポなサマーチューンを軽快に踊り歌うＰＶは、
公開と同時に大きな反響を呼んでいる。

　赤西の履いているスニーカーがほしいというネットの書き込みも見られるほど、
ファッションリーダーとしても一目置かれた存在に。
新曲は、若い女の子たちを対象にしたファッションショーとライブのイベント、
ＴＧＣ（東京ガールズコレクション）初の公式ソングに決まった。

　男性にはなじみが薄いＴＧＣだが、
２００５年から年２回開催されてきた、外務省、国交省なども
後援する大規模な日本の情報発信ファッションイベントである。

　有名人がモデルとしてランウエイを歩くことでも知られ、
菜々緒、今井華、鈴木福、芦田愛菜らも出演。
またゲストによるライブも。今春のシークレットライブは安室奈美恵。
歌に合わせて山田優、土屋アンナらが登場し、会場は大いに湧いた。

　そもそも赤西は、堂本光一の専属バックダンサーとして
結成されたＫＡＴ－ＴＵＮのメンバーとしてデビューした。
同じグループの亀梨和也とともに出演したドラマ「ごくせん」
第２シーズンが高視聴率を取ったことに伴って、
一気に全国区の人気者になった。

　２０１０年、グループを突然脱退し、ソロに。
活躍の場をアメリカに求め、語学留学も兼ねて渡米。
キアヌ・リーブス主演映画「４７ＲＯＮＩＮ」のオーディションに合格し、
ハリウッドデビューを果たす。

　ジャニーズのタレントたちは、総じて光と影に分かれる。
古くはフォーリーブス。健康的なイメージそのままだった青山孝が光、
影は北公次で人気を二分した。

　ＫＡＴ－ＴＵＮでは明らかに、赤西が破天荒な影を背負っていた。

　嵐はメンバー全員が優等生ビームを発する珍しいグループ。
中庸を行く彼らは健全さが前面に出ている。
ただ二宮和也だけは、時おり影の部分を見せる。

　今思えば、沢田研二の影は強烈だった。
それでいて強くきらめくような光も常に放っていた。
どちらも兼ね備えた沢田の圧倒的な存在感こそが、
まさに大スターの風格だったといえる。

　そしてザ・タイガース時代に沢田の光をさらに濃くしていたのは、
影に徹した他のメンバーたちだった。

　ジャニーズの中では最もアーティスティックで歌もうまい赤西。
今回の新曲も、作詞作曲は本人の手による。

　そのアーティスト性に磨きをかけ続ければ、光のオーラはより強烈になり、
大先輩たちに近づけるのではないかと思われた時期もあった。
事務所も彼の破天荒ぶりに強烈なアーティスト性を認め、秘蔵っ子として期待していた。

　新曲は、３１日さいたまスーパーアリーナで開かれる
「第１７回東京ガールズコレクション２０１３　
ＡＵＴＵＭＮ／ＷＩＮＴＥＲ」のライブで披露される予定。
壇蜜、益若つばさ、西野カナらも登場する。

　夏の終わりに大きなうねりを起こせるか、赤西にとって正念場になる。

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