キアヌ・リーブス主演の3Dアクション大作『47RONIN』(12月6日公開)。
メインキャストに真田広之、浅野忠信、菊地凛子ら
国際的に活躍するメンバーが集結した本作で、
柴咲コウと並びハリウッドデビューを果たしたのが赤西仁だ。
今年、約1年5か月ぶりに芸能活動を再開するにあたって、
なにかと注目の集まっている赤西だが、
『47RONIN』では本格的な英語演技に挑戦している。
本作は日本の「忠臣蔵」をベースにした新感覚のスペクタクル時代劇。
赤西が演じるのは、決死の仇討ちに挑む赤穂浪士たちのリーダー・
大石内蔵助の一人息子・主税(ちから)だ。
真田演じる父親の忠義心を受け継ぐRONINの1人で、
キアヌ扮する異端児・カイとも心を通わす主税は、
この物語の重要な役割を担うことになる。
自分の力を発揮したいと焦り、父に制される場面では、
復讐に燃えつつも自制心と闘う難役を見事に体現。
ふだんのイメージとは異なり、その“抑制された演技”が光る本作を見て、
新鮮に感じる人も多いのではないだろうか。
全編を通じて英語で展開されていく本作のような作品で、
日本人キャストに求められるのはやはり英語での演技力だ。
そんななか赤西はというと、役柄の性格上口数は少ないものの、
劇中では淀みないセリフ回しを披露。
ロサンゼルスで半年間の語学留学経験のある赤西は、
海外でのインタビューには通訳なしでスラスラと返答するなど、
その英語力は実証済みだ。
2010年にソロミュージシャンとして全米ツアーを行っていることからも、
基本的な日常会話はまったく問題なし。
その際に培われた英語力が、今回の演技でも遺憾なく発揮されている。
主演作『BANDAGE バンデイジ』(09)以来の2度目の映画出演にもかかわらず、
監督のカール・リンシュがその存在感に惚れ込み、
ハリウッド大作に抜擢されたという赤西仁。英語力という魅力が加わり、
新たなフィールドに踏み出した彼の今後の活躍に期待したい。