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「Mr.Children」や「レミオロメン」などを
プロデュースした小林武史さんの初監督作品で、
「スワロウテイル」や「リリイ・シュシュのすべて」の
岩井俊二監督の脚本、アイドルグループ
「KAT-TUN」の赤西仁さんが主演。
3枚組みのポストカード付きで約7万枚用意された劇場前売り券が、
発売初日に完売したという話題作だ。
日本の音楽界にバンドブームが吹き荒れた90年代、
ロックバンド「LANDS(ランズ)」の
リーダーでボーカルのナツ(赤西さん)と、
女子高校生アサコ(北乃きいさん)の恋物語を軸に、
バンドメンバーの葛藤(かっとう)や成長が描かれていく。
アイドルや若手を起用し、若い世代に向けた映画であることは確かだ。
だが、青春時代が遠い過去の出来事になっている世代も、
「LANDS」のマネジャー、ユカリ(伊藤歩さん)や、
甘ったれの男性メンバーに活を入れるロッカー気質のアルミ(柴本幸さん)ら
女性たちの姿に共鳴できるはずだ。特に音楽性よりも売れるかどうかを
重視する自分に嫌気が差しながら、リーダーとしての自覚が足りないナツに、
「音楽=仕事」であることをたたき込もうとするユカリの存在は物語は大きい。
小林監督は「僕は音楽人なので、これを見た人には、
『音楽ってやっぱりいいな』と思ってもらえるような映画に絶対したかった」という。
もちろん、その意図は十分達成できたと思う。
16日から渋谷HUMAXシネマ(東京都渋谷区)ほか全国で公開。
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